愛する人との死別から立ち直るために 今考えること

家族と死別して、天涯孤独になった女性が、統合失調症を発症しながら寛解、少しずつ立ち直ろうとする記録

父の残した卒業アルバムを寄付させていただいた

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父も母も、お棺に遺体を入れる時、葬儀社の用意した白い着物は着せませんでした。

 

母には金茶のレースのブラウスに、コサージュ、真珠のネックレスを付けました。新しい下着、新しい靴下、新しい靴も入れました。

 

父には一張羅の黒いダブルのスーツを着せました。冠婚葬祭に着ていたものです。白いワイシャツと下着、靴下は新しいものを着せました。真珠のネクタイピンもカフスボタンも付けさせました。

 

両親の普段着や、使っていた敷布、バスタオル、タオルなどは、養護老人ホームに寄付しました。喜んで引き取ってくれました。

父の使っていた車椅子も、施設に寄付しました。

 

思い出すことがあります。車椅子はご近所のご老人が亡くなった時、使わなくなったものを我が家で頂いたのですが、それを下さった息子さんが数年後に亡くなったことです。あの時は本当に驚きました。まだお若かったのですが。

 

ボロボロになった卒業アルバムは父の宝物だった

 

何度引越しをしてもずっと大事に、父が持ち続けたものは大学の卒業アルバムでした。私はこの卒業アルバムを、父のお棺に入れようか、とも思ったのですが、燃やしてしまっては、記録がなくなるなあ、と思い、

 

父が亡くなって数年後、父が卒業した大学に電話してみました。

「○○年度の卒業アルバムが手元にあるのですが、お入用なら寄付しますが」

大学は大変喜んで引き取ってくれました。良かったです。

 

こんな作文を、どなたかが読んで下さるのかなあ、と思いながら書いてます。このブログは私の心の整理のブログです。書くことで私の心が軽くなればいいなあ、と考えております。