私の飼っている、手乗りのシナモン文鳥はもうじき11歳である。
近頃元気がない。
羽もそろわないし、クチバシはすぐ伸びて来るし
時々止まり木から落ちる。
この子は、私の親が死んで、一人ぼっちになってから、ずっと居てくれた。
私が統合失調症になっていても、毎日必ず1時間くらいは手に乗せて遊ばせていた。
何度か小鳥の医者に連れて行ったが、特に良くなる、ということもないので
今は自宅で小鳥の栄養剤を飲水に入れてやっている。
鳥の栄養剤って、ホームセンターで売っているって知らなかった。
目に白い点ができたから、きっと目も見えにくくなっているんだろうと思う。
同じマンションに、18歳の文鳥を飼っていた、という夫婦がいたので
うちのピー助君(名前である)も18歳まで生きてくれるかなあ?
とも思うが、多分無理だろう。
だいたい、小鳥の平均寿命は8歳くらいで、ピー助君はもう平均寿命を過ぎている。
人間で言うと80歳くらいかもしれない。
文鳥を飼うまで、鳥がこんなに利口なものだとは思わなかった。
言葉も理解するし、マンションの部屋の配置も覚えている。
手を出すと飛んでくるし、第一私のそばを離れない。
ピー助君が、老衰で死んだら、もう2度とペットは飼わない。
死ぬと悲しいもの。