友人のご主人が約1年前に亡くなって、この間1周忌の法要を終わらせました。
友人が言うのには、1周忌が終われば自分の気持ちが落ち着くと思っていた。
だけど、一周忌が終わったら、なお寂しい。
友人はまだ、ご主人が亡くなった、という実感が無いそうです。
私も思い出してみました。最愛の母が亡くなったあとのことを。
最初は1年もあれば落ち着く、と思ってたんです。
きっと周りの人もそう思っていたでしょう。
身近な人が亡くなって、それを認める日は、とても時間が掛かります。
でも、母親が死んで1年、私は母の死を納得していませんでした。
勿論、葬式も上げたし、納骨もしていたのですが。
毎日毎日、母親がいない、部屋が不思議でした。
母親が寝ていた部屋のベッドは、母が死んで49日を過ぎた時
全部、片付けたのに。何かまだ、母の部屋には母が居そうな気がするのです。
この世の中の、どこを探しても、母親がいないのだ、と
自分で理解できるまで、結局8年間掛かりました。
人によっては10年かかる、ということもあると思います。
申し訳ないけれど、友人とご主人とは、余り仲のいいご夫婦ではありませんでした。
友人自らが「家庭内別居だ」と言っていたくらいです。
それでも、身内の方が亡くなる、というのは辛くて切ないものなのです。
今現在、身内の方を亡くされて、切ない心の方
どうぞ思い出して下さい、あなたと同じ思いをしている方々が
世の中にはたくさんいるのだ、といいうことを。